Before
上図は4面の穴加工が必要になる機械部品を表しています。通常は、①～④までの面を1つずつ加工を行うため、最低でも４工程が必要になります。仮にこの部品が量産品である場合には、段取り時間・着脱時間が多く生じるため、工数が増大して生産性の面で改善の余地があります。
After
上図は、インデックステーブルに取りつける治具を作成し、そこに加工物を取り付けています。治具を使用しインデックステーブルを回転させることで、あらゆる角度から加工が可能です。これにより、４工程を集約することができ、段取り時間・着脱時間が大幅に短縮されます。加工時具とインデックスをしようすることにより、工程数も減り量産部品の生産性が向上します。
設計者は、当事例のように治具を活用した生産性UPの手法があることを知っておくと、機械加工業の会社と共同してVA・VEを図ることができます。量産部品の加工を行う場合には、インデックステーブルと加工治具を用いる事が有効です。複数面を連続で加工することができるので、段取り時間と着脱時間の短縮によるコストダウンを図ることが可能です。
